車軸自動昇降装置付き車とは?
多くの特車申請をやっていますと、たまに”車軸自動昇降装置付き車”という車を手続きすることがあります。
車軸自動昇降装置付き車とは、車軸が積載物の重さによって自動的に上がったり下がったりする車のことです。
積載物が軽い場合
例えば積載物が軽い場合は車軸が自動的に上がっているため、上の図では前から3軸があがっています。
軸が全て地面についていると最小回転半径も大きくなりますし、運転しづらいのです。そのため積載物がカラだったり、あるいは軽い場合は自動的に軸があがり運転しやすくするのです。
積載物が重い場合
そして積載物が重い場合は自動的に軸が下がります。
なぜこのような装置が必要なのでしょうか?
軸が少ないということは、一つの軸重が重くなります。その結果道路に与える負担が大きくなるため、運行するにあたって条件が付いたり、不許可になってしまうことがあるのです。
反対に、軸が多いとその分運転は大変です。そのため積載物が軽いときは自動的に軸があがり運転しやすくし、積載物が重い場合は軸が下がり一つの軸重に負担が行き過ぎないように軸重を分散するのです。
申請時のポイント
ほとんどの場合は車軸自動昇降装置付き車は軸があがった状態で車検証に記載があります。
ですが、車検証のまま軸重を記載して申請してしまうと一つの軸重が重くなりすぎてしまい許可にならないケースが出てくるのです。
そこで、よく見ると車検証の備考の部分に車軸自動昇降装置付き車の特例が記載されていて、そこに車軸が下がった時の軸重が記載されています。
申請では、軸が下がった時の軸数と軸重を記載すればスムーズに許可になります。