運送会社や建設業の場合、特殊車両通行許可を取ろうと思っても、自前でやるべきか、行政書士に依頼するべきかは悩みのポイントではないでしょうか。
当事務所は特殊車両通行許可の専門の行政書士事務所として日本全国から依頼をいただきますが、その多くの場合は自分でやってみたけれどやっぱりムリ!という場合が多いですね。
ここでは、運送会社さんや建設会社さんが特殊車両通行許可を取得するにあたって行政書士に依頼するメリットとデメリットをまとめてみました。
もちろん、ここであげるメリットとデメリット以外にも単純にあなたの会社の担当者と行政書士の”合う合わない”もあると思います。
その場合には早めのうちに別の事務所を探すことをお勧めします。
やはり気分的なものは大事ですし、おなじ許可を取得するのであれば、ストレスなく取得できるほうがよりいいでしょう。
Contents
自前で申請するか、依頼するかのポイント
行政書士に依頼するメリット
もちろん依頼する行政書士の能力にもよりますが、まずはコンプライアンスに関して安心して業務に取り組めるという部分が大きいのではないでしょうか。
ある程度の知識と経験のある行政書士であれば資料がそろえばよほど大きな依頼でなければ3日以内に申請は完了できるでしょうし、そのあとの行政庁との協議も任せられます。
また、期限管理と言って特殊車両通行許可の期限が切れる前に許可が途切れないように更新申請をすることも任せられるでしょう。
コンプライアンスを重視する会社であれば、道路法の細かい法令違反を未然に防ぐという予防法務も優秀な行政書士であれば可能でしょう。
行政書士に依頼するデメリット
デメリットに関しては、一番はやはり費用の問題ではないでしょうか。特殊車両通行許可が一経路だけで完了するということはほとんどありません。
そのため1回の依頼で4~5万円かかるのは珍しいことではありませんし、大手の運送会社さんであれば何十万円とかかることもあります。
また、これはあってはならないことですが、もし経験や知識の少ない行政書士に依頼してしまうと的外れなアドバイスをされてしまったり、段取りが悪かったりする場合もありますので気を付けましょう。
自前で申請するメリット
では、あなたの会社で申請するメリットはどうでしょうか?もしできるのであればメリットは大きいでしょう。
担当者さんを一人決め、その人に一括して申請をお願いすれば行政書士に支払う報酬もカットできますし、全体像も把握しやすいと思います。
経路や車両がある程度決まっていてそれを使いまわすのであれば、一つの申請さえできればそれでOKということにもなります。
自前で申請するデメリット
デメリットは、やはり難しい申請をマスターするまでの期間と人材でしょう。
実際問題としてあなたの会社で申請するとしたら誰かしらの担当をきめることになると思いますが、その担当がオンライン申請をマスターするまではかなりの日数がかかるでしょう。
私ども行政書士でもきちんと指導してくれる人がいなければマスターをするまでに何か月もかかります。行政書士はこれが専門ですから必死になって覚えますが、一社員がそこまで必死になれるかというと別問題でしょう。
また、やっと担当者がマスターできたと思ってもその担当者の移動や退職でまた一からやり直しとなると精神的なダメージは相当大きくなると思います。
まとめ
あまり行政書士よりなことをいって「なに誘導しているんだ」とおもわれるのはしゃくなので、個人的にはやはりあなたの会社で自前でやるのが一番だと思っています。
そのうえで、特車申請をマスターするのはプロでも相当な期間がかかりますし、まずは特車申請をするべきなのかどうかの判断も含めてやはり一度は専門家に頼ったほうがいいと思います。
例えば家族経営の小さな会社さんであれば、経路も車両もほとんど決まったものを使いまわすこともあるでしょうから、その場合は正直に行政書士に話し、親身になって聞いてくれるひとに頼ればそのあとの更新もできるようになるかも知れません。