前回までの回で、すべての経路が収録道路の場合はできるようになると思いますが、実際にはほとんどの経路は収録道路(いわゆる大きな道路)以外の道を通ることになります。
特に倉庫があるところはほとんどが国道や都道府県道などのメジャーな道沿いにはありません。そのため未収録道路をどこかしら通過することになります。
未収録道路だけではなく、データベースにも掲載されていないようなマイナーな道路を通過することもあります。その場合は個別に図を作成して別途添付をして申請することになります。
経路詳細図の作り方
グーグルマップを見てみる
ここでは、テストとして、実際にはあり得ませんが南青山のコンビニエンスストアを出発地点として考えてみましょう。ファミリーマート南青山6丁目店が倉庫で、ここを出発地として考えてみてください。
道路情報便覧付図システムで住所検索をすると、このように表示されます。コンビニエンスストアーの前は未収録道路になっていて、上のほうに4216の交差点がありますが、そこまでいかないと収録道路に出れません。
ここでは、実際の経路詳細図を見てることにしましょう。
経路詳細図を見る
①の部分に行政庁が審査しやすいように表題を記載してください。
②の部分は最初(もしくは最後の)収録道路の交差点番号を記載します。ここは10ケタの数字を記載しましょう。
③に、未収録道路の道路名を記載します。どのようにして調べるかは後述します。
④に、出発地、目的地などを記載します。
⑤どのように通過するのかを分かりやすい色で線を引きます。
道路名を調べる
ここで、今回のケースでは”東京都道412号霞が関渋谷線”とありますが、これは道路情報便覧付図表示システムでみてもグーグルマップで見ても出てこない道路名です。
また、通称では骨董通りという名前がありますが、これは観光名称ですので行政庁は仮にわかっても”きちんとした名称で記載してください”と言われてしまいます。
この場合はたとえば都道府県であれば都道府県の役所に直接電話して聞くしかありません。市町村であれば市町村に電話をして確認します。
まずは代表電話にかけ、そこで「道路の名前を確認したい」旨を伝えれば道路管理課とかにつないでくれます。
ここで、口頭で説明してもなかなか相手も分かりにくいですし、誤解が生じますのでできればファックスなどで図を送り、そのうえで確認するなどの工夫が必要です。
また、中には市区町村などのホームページに道路情報が掲載されているページを見てほしいと促されることもありますが、はっきり言ってホームページの道路情報もわかりやすいものからほとんどわからないものまであります。
その場合は正直にこれではわかりにくいのでできればファックスなどでやり取りしてほしいというしかありません。
しゃくにさわるかもしれませんが、行政庁の道路管理課としてはいちいち道路の名前を答えているのは通常の仕事がストップしますので、中にはあからさまに面倒くさい対応をされることもありますが、市民として許可取得のために正当な質問をしているのですから誠実に、ていねいに伝えれば必ず教えてくれます。
経路詳細図の完成形
実際に経路詳細図はこのように記載します。
オンライン申請の場合はこれを添付して送信すればOKです(参照1-4)。窓口申請でもこれを申請書に添付すれば問題ありません。