おそらくあなたはオンライン申請をしてその許可待ちで、3週間を過ぎてもいっこうに許可になる気配がなく悶々としているのではないでしょうか?
あるいはすでにオンライン申請で1か月半~2か月程度待って許可になるのがふつうの感覚になってはいるが、どうすれば許可までの日にちを一日でも早くすることができるのかを模索しているのかもしれません。
結論から言えばオンライン申請は最近の急激に膨張した許可申請のボリュームを各国道事務所がさばききれていません。
そのため3週間という今までの一般的な許可期間を大幅に過ぎてしまうことがほとんどですし、そもそも3週間たってようやく個別審査にはいるほど行政庁はパンクしているのが現実です。
もちろんこの現状ではスポット受注中心の運送会社さんはたまったものではないと思います。
申請から許可までが2か月ちかくかかるというのは事前準備から含めると3か月は覚悟することになります。これを待てる運送会社さんはそうはいないと思います。
私は様々な規模・タイプの運送会社さんにご依頼をいただきますが、作業現場に入るのに特殊車両通行許可を取らなければダメなところも増えてきて、そういう会社さんは一日許可がずれ込んだだけで大変な損失が生まれることもあります。
その損失を少なくするためには一日でも早く許可を取るしかありません。ここでは、私が一日でも早く許可を取るために心がけていることを、ポイントを絞ってご紹介したいと思います。
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オンライン申請は、どこも似たりよったり
オンラインで申請をする場合は、どこの国道事務所がすいているからおすすめだとかどこそこの担当者は早くやってくれるとかの局地的なものはあるかもしれません。
当事務所でもある程度の経験値上のものはあっても、この手の情報はその場その場の状況で大きく変わりますし、最近は市民との癒着やなれ合いを防ぐ目的で窓口の担当者は短期間で移動になる傾向がありますのでこの場では触れません。
なんとなく暇そうな国道事務所に申請をしても結局は申請してみないとわからないのでどこも似たり寄ったり程度に考えましょう。
都心の国道事務所は扱う件数が多すぎるためパンク状態で長くかかってしまう傾向にはありますが、では地方の国道事務所ではかならず早いかといえばそうではありません。
許可までの決済のプロセスはどこも同じ
オンライン申請はどこも似たり寄ったりと説明しましたが、これは審査する行政庁であればほとんどどこも同じともいうことができます。
行政庁に申請が到達してから許可になるまでのプロセスはどこも同じです。あとはその窓口の傾向やスタンスによって大きく変わるということでしょう。
個別協議ができる窓口かどうか
どこの行政庁でも同じと説明しましたが、とはいえ「ここに申請してはいけない」というところはあります。
特殊車両通行許可は様々な道路管理者との”横の協議”がされますが、市町村レベルの行政庁の窓口に提出しても”横の協議”はしてくれないのです。
(正確に言えば市町村でも政令指定都市は横の協議をしてくれるので、たとえば横浜市やさいたま市の道路管理事務所に提出しても横の協議はしてくれます)
そのため、最低限県の道路管理事務所以上の窓口を探すことになります。
窓口申請のメリットとデメリット
メリット
窓口申請のメリットはなんといっても直接窓口で担当者と接することができるので安心感があるということです。ほとんどの窓口は丁寧に接してくれますし、出来る限り素早く対応しようというスタンスです。
これは意外に思うかもしれませんが、大手運送会社の特車申請になると台数は20台以上、経路が50を超えるなんてあたりまえです。
そうなると忙しい国道事務所に申請してしまうと2か月どころではありません。最悪な場合、さんざん待たされたあげく軽微な理由で不許可にされたりすることもあります。
そんな時、オンライン申請だと役所としても(市民と)あったことがないためクールに扱われることが多いように感じます。
そのため当事務所では大きなボリュームの申請の場合はできる限り窓口申請をするようにしています。
デメリット
これは役所の人にとっては耳の痛い話かもしれませんが、窓口によっては特車申請になれていないところもあります。
そのためボリュームの大きな申請をしようとするとあからさまにほかの窓口にしてほしいというスタンスをとったり、受理されても国道事務所よりも時間がかかってしまうこともあります。
個別の窓口名はここではあげませんが、ひどい対応の窓口もあるというのが私の感想です。
まとめ
いかがでしょうか?窓口申請はオンライン申請ができない場合にするということもありますが、それ以外にもオンライン申請か窓口申請かを選ぶことはあります。
いつもオンライン申請で待たされていると感じる場合は、試しに窓口申請をしてどれくらいの期間がかかるのかを確かめるのもいいかもしれません。